自作無料ゲーム「戦国風表計算野球」を自ら遊んだプレイ日記。
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Posted by 納豆城 護
 
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紅嵐記
アジア史の話 >>

読みました。



紅嵐記 元末群像異史 上 講談社文庫 / 藤水名子 【文庫】

紅嵐記
元末群像異史

藤水名子

価格:630円(税込、送料別)





中国の元朝末期の小説です。

バヤン、トクト、張士誠、朱元璋、方国珍、郭子興、陳友諒
といった当時の名だたる人物が出て来ます。

この時代の本は少ないので、とても新鮮な気持ちで読めました。文庫版で上中下3冊の長編ということもあり、どの人物も丁寧に描写されています。

ただ朱元璋による明の立国までは含んでません。あまり軍事史、政治史の叙述に縛られず、実在人物の脇を固める作者の創作キャラクターにも、随分筆を費やしていて、物語の展開はどっちかっていうとこっちが中心だった印象です。



料理人が主役で、作中、
うまそうな中華料理が目白押し


おいしい小説でした。
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Posted by 納豆城 護
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[アジア史

thema:歴史 - genre:学問・文化・芸術


ドルゴン
アジア史の話 >>

読みました。


海東青―摂政王ドルゴン (中公文庫)海東青
― 摂政王ドルゴン

(中公文庫)

(2005/09)
井上 祐美子

商品詳細を見る



先だって呉三桂の本を読み、今度は ドルゴン です。
 >>先だっての記事



ヌルハチ、ホンタイジが大陸の
東北隅で蓄えた満洲族の力を、中原に雪崩れこませ、
大帝国「清」の体制を築き上げた英雄です。

皇帝にならず、ホンタイジの参謀として、
そのあとの幼帝フーリンの時には摂政として、辣腕をふるいましたが、
当然キレ者であり、策謀をめぐらすことが多く、
ドルゴンはクールさと若い頃の屈折をないまぜにして活動していきます。

呉三桂とは大きく違う性格ですが、
みずからの壮図に没入していくのは同じです。
ドルゴンは よりクールにキメテいく、という感じでしょうか。


全能に近い人物ながら、嫌味を感じず、
感情移入して読めたのは、
描写の妙だと思います。

少なくとも私好みな人物描写でした。

同じ作者の小説を他にも読んでみたい、と感じています。
Posted by 納豆城 護
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[アジア史

thema:歴史 - genre:学問・文化・芸術


呉三桂
アジア史の話 >>

読みました。



紅顔(講談社文庫)紅顔 
 (講談社文庫)

2000/10

井上 祐美子

商品詳細



中国の明末清初、色んな意味で目立った武人、
呉三桂  を描いた小説です。


巷間では、
オンナに目が眩んで異民族を国土に引き入れた売国奴
とされています。



戦国時代が好きな私としては、同時代である明国、
そしてその後清国に移っていく過程についてもっと知るべきだと思っているのですが、
あまり本を読んでません。
歴史小説で読んだのは、『韃靼疾風録』、『李巌と李自成』、
『南海の風雲児・鄭成功』ぐらいでしょうか。

私の少ない知識からすると、上記の通り
呉三桂は悪者です。
この本でも悪は悪なりに悪として、そのイメージは
崩れませんでした。

ただ当然、単純な、「オンナに目が眩んで異民族を国土に引き入れた売国奴」
ではありません。そしてその「オンナ」たる陳円円、
南京政府の銭謙益とその側室・柳如是などの登場人物にも
多くの筆を割いていて、複層的な話になっています。
読んでいる内に、
良いとか悪いとか、はっきりさせることはできないし、
はっきりさせる必要はないよねー、という気分になりました。



いずれにせよ、このところ読む時代小説には、
完全無欠のスーパー主人公が出てこないで済んでます。
精神衛生上、とてもよいです。


同じ作者が、呉三桂が意識した英傑:ドルゴンも描いているので
これも読んでみます。『紅顔』同様、スーパー主人公じゃないことを祈っています。

海東青―摂政王ドルゴン (中公文庫)海東青―摂政王ドルゴン (中公文庫)
(2005/09)
井上 祐美子

商品詳細を見る


Posted by 納豆城 護
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それからの三国志
アジア史の話 >>>


読みました。



それからの三国志それからの三国志
(2009/06/01)
内田 重久

商品詳細を見る



読んだのは文庫版ですけど。


諸葛孔明が五丈原で死んだあとの話を
克明に描いた小説です。


私自身、三国志は多くの作品には触れてないながら
吉川英治の小説や、横山光輝のマンガを
読んで、大きな影響を受けました。
次から次へと現れる豪傑、
死んで死んでも登場する謀士、
滅びても滅びてもたちあがってくる群雄。


キャラクターを惜しげもなく、繰り出してくる
作品の懐の深さに圧倒されました。


ただ吉川本も横山本も、孔明が亡くなった後の歴史は、
エピローグ扱いで、バビューンとすっとばしてしまう。


でも孔明後も、魅力的な人物はまだまだいます。


 には司馬懿の親子が残り、
皇帝曹叡も危うい優秀さでキャラが立ち、
なにより鍾会、艾という魏末を
彩る傑物が登場する。

 は、あの英主孫権がどれだけ老いぼれたか、と
諸葛謹の息子、恪の切れ者ぶりしか
楽しみがないが、
 には、北伐偏執狂:姜維を筆頭に、
蒋琬・費禕・董允などの堅実文官軍団、
馬岱や張翼・廖化の生き残り武人、
劉禅・黄皓のだめだめコンビなど
味のある人物が多くいて、孔明以降も
ぜんぜん楽しそうです。



そして読んでみて実際楽しかった。


将が小粒になろうと、
なんだろうと、さすがは三国志、
みなさん魅力的。




そしてなにより、中途半端に頭の中で空白期間になっていた
歴史が埋まった、その快感を味わえました。
Posted by 納豆城 護
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[アジア史

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李巌と李自成
歴史の話 >>


読みました。



李巌と李自成 (講談社文庫)
李巌と李自成


(講談社文庫)


(2010/06/15)


小前 亮

商品詳細を見る



日本の戦国時代が好きな私ですが、
ほぼ同時代に存在した中国の王朝、明・清の本もなるべく読んでいきたいな、
と思っています。

そんな中で手に取った本ですが、
面白かったです。

もと駅夫で農民反乱軍を率いて明を倒し、短命政権「順」を立てた 李自成 と、
その参謀、李巌 の2人を描いた小説でした。

あとがきを見たら、李巌は最近、架空の人物という定説になってるようで
ちょっと残念でしたが。

明末清初の小説は少なくて、
 『韃靼疾風録』は読みましたが。 >>これ
なかなか頭にイメージができてなかったので、収穫です。


それはそうと、作者個人の考え方を反映しているのか、
それとも、そもそも中国の指導者・政治家の中に存在した思想なのか。
末期の明軍で気を吐いた将軍、孫伝庭 が、
李自成に追い込まれて滅亡を前にし、
下記のような考えをしているのが、気になりました。


自分は死んでも正史が明の忠臣として評価してくれる。
でも自分に従う兵士たちは、
歴史に名も残さず、ただ死んでいく。
兵士たちに申し訳ない。。。。。



歴史小説を読んでいると、とにかく殿様に忠節を尽くし、
美しく死んでいくど根性部将が美化されることが多いのですが、
思えばその部将にも配下がいる訳です。

忠臣として歴史に名を残したい!
という気持ちは、士道に照らしたら
実は素晴らしいことじゃないのでは、
実は何かとんでもないエゴなんではないか。

などという、思えば普通のことを、初めて考えました。
ていうか、当時からこういう考えを、立場ある人たちは
思ってたんでしょうか。

うーん。
居たろうなあ。きっと。

組織として一緒に行動している訳で、
師団の上下関係の中に団結感が生まれれば、
トップの心にこんな考えが浮かぶのは、すごく自然に思います。


図らずも、色々なことを考えさせてくれた小説でした。
Posted by 納豆城 護
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[アジア史

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